■■■ 守りたいもの


リーダーが会いたがってる青年。
フェイト・ラインゴット。
会いたがってる理由を知ってはいたし、それなりに興味も合った。
写真とホログラムでみたその姿に、やはりどこか似ていると思ったら
益々興味がわいて。

ハイダにいると情報を得て迎えにいってみればあんな状況で。
途切れ途切れの信号をおいかけて、やっときた星では途中で信号を見失って。
いい加減一つのところで大人しく待っていてくれないもんかね?と思いつつも、
あのバカな男のおかげで彼とやっとご対面。

「お前を攫いにきた。」

と言ってみたら、ものすごい目で睨まれた。
その瞳の光に、思わず唾を飲みこむ。

写真で顔も確認していた。
ホログラムまで見て全体的なイメージも確認していた。

なのにこの衝撃はなんだろうか。

実際目の前にしてみると、そのイメージがくずされた。

とんでもなく…惹き付けられる。

露な鎖骨や、細長い手足が、どこか色を含んでいて。

力強い瞳、口調、声。

何もかもが俺の脳のどこかを刺激する。

ぞくぞくした。

背中が粟立った。

実際会ってみると、この青年の魅力が俺の身体に染み渡るように流れこんでくる。
そしてそれはいっぱいになって、まるで溢れ出すようで。

この星の少年の無事を確認して、なんだかよくわからんがオルゴールの部品も回収して。
さっきまでキツかったアイツの顔が、ふっと緩んだ。
その時の笑顔はやっぱり、俺の心を激しく揺さぶった。
まるで綻ぶように笑うその顔は。
見た瞬間腰が砕けそうになって。
くらりと眩暈がする。

もうダメだ。

もうダメだと思った。

いくら俺でもこれには敵わない。

「これで元通りだ。」

遺跡の入口が崩れ落ち、ここいら付近をひっかきまわしたノートンがいなくなり、俺はぱしんっと拳を手の平でたたいて。
そして振り返った時、再び―――息を呑んだ。

下唇を少しだけ、噛んで。

「元通りなんかじゃない。ノキア達の両親は戻ってこないんだ。」

くるりと背を向けたあいつの背が、儚げで。
思わず抱き寄せたくなる衝動。

部屋の中で感じたアイツのイメージが、またがらりとかわる。

明るい日の光の下で見たアイツは。

壮絶に綺麗だった。

本当に男か?と思わせる程の、整った顔断ち。
その細長かった手足は、白く、俺が強く握ったら折れてしまいそうで。
細い腰も、俺が引き寄せたら簡単に砕けてしまいそうで。
それでもあの部屋の中とかわらない、強い瞳の光。



男は、一生をかけて守りたいものに出会った時。

それが最高の喜びである事を知る。



ふっと若い頃に聞いた言葉を思い出した。

リーダーに言われたからとかじゃない。
これが俺の役目だからとかじゃない。

ただ一人の男として。

俺はこいつを守りたいと思った。



俺は出会ってしまったのだ。

一生をかけて守りたいと思う相手に。



「なにしてんだよ。行くぞ。」

強い口調であいつが振りかえる。
思わず笑みが零れた。
俺もなんてばかなんだろう。

一生かけて守りたい相手、それがまさか男だとはな。

かといって今更その相手を変えようとは思わないが。

「おう。」

追いかけた。
なんとなくこれからの俺達の関係が見えてきたが、あえてそれは考えないことにして。
その細い腕と腰と背中。
強い瞳。

そして綻ぶような笑顔。





それを守る。

俺の全てをかけてでも。




あとがき

クリフ→フェイト

なんとなく遺跡を出た後のフェイトを見た瞬間
クリフの時が止まったのは
見惚れていたんじゃないだろうか…?
とプレイしてて思ってしまったんですよ…わたしゃ…。
すいませんー
腐ってます(笑)
初?クリフェイ

2004/05/16 まこりん



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