■■■ pure






プリシスのスカートがぱさりと落ちる。
でもそんなものを気にしていられないほどに、二人はキスに夢中になっていた。
愛しい人が欲しくて、欲しくて、足りなくて。キスでお互いを求める。
「んんっ・・・・!」
呑み下しきれなかった唾液が、プリシスの唇の端から垂れ落ちててらてらと光リ輝く。
プリシスの両頬を両手で掴むと、アシュトンはそのままプリシスを押し倒した。
「ひゃあっ・・・・!!」
倒れ込んでその衝撃に顔を顰めた後、二人は再び視線を交える。
そしてどちらからともなく再び唇を重ねた。
無意識のうちにアシュトンの手はプリシスの胸を解し、その柔らかさと弾力を楽しんでいる。
プリシスもアシュトンの髪に指を絡めて引き寄せ、もっと強く、深く・・・・唇を重ねようとしていた。


「プリシス、ちょっと・・・・背中上げて?」
「んっ・・・・?」
キスの余韻に浸っているのか、プリシスが虚ろな瞳で応える。
軽く背中を上げると、アシュトンはさっと、プリシスのブラジャーのホックに手を伸ばした。
「んっ・・・・?」
「・・・・・・あしゅと・・・・?」
もどかしい。もどかしくて、少しイラつく。
なかなか外れないホックがやっと外れる。
弾けるように現れた、小さな形良い胸。
プリシスは解放された胸にアシュトンの目が釘付けになっていることに、ほんの少しだけど恥かしくなって。
頬を染めるとアシュトンの顔を自分に向けさせた。
「あ、あんまり・・・・見ないでよね!」
「なんで?」
アシュトンにしては意地の悪そうな瞳。
それに益々真っ赤に頬を染めてプリシスはアシュトンに抱きついた。
 

「ち、小さくて恥かしいから!!」
「・・・・・・。」
プリシスのセリフにアシュトンの瞳が見開かれる。
目の前にいるのは普段の彼女からは想像も出来ないほどに頬を真っ赤に染めて、恥かしそうに視線を逸らす少女。
アシュトンの胸の奥底に、プリシスへの愛しさがふつふつと込み上げてくる。
「小さくないよ。」
「ち、小さいよっ!」
「でも、ホラ・・・・・。」
両手で包みこむとすっぽりとアシュトンのてのひらに収まる。
自分の胸を覆うその手が恥かしくて、プリシスの頬が更に真っ赤に染まった。
「こうやって、てのひらに収まるくらいが丁度いいよ。」
「ばか〜〜〜〜っ!!」



ばきっ!



プリシスの拳がアシュトンの頬にヒット!
「なんでぇ〜〜〜!?」
アシュトンには殴られた理由がわからなくて、真っ赤にはれた頬を摩りながら困ったように眉を寄せる。
不思議そうに自分を見詰めてくるアシュトンから視線を逸らすと、プリシスは布団を抱き寄せた。
その仕草が、顔が、とても可愛くて。
アシュトンは拗ねるプリシスの腰を引き寄せると、その腕で包みこむように抱きしめた。


自分の腕にすっぽりと埋まってしまう小さな身体。
腕も、腰も、胸も、どこもかしこも柔らかくて。
一体どこを触ればこの少女が辛くないのかがわからなくて・・・・ただ、そっと。
潰さないように、優しく腕で包みこむ。



『女の子の身体は、自分と同じ生き物だとは思えないほどに柔らかくて、いい匂いがするぞ。』



ふっと、思い出すのは先日ボーマンに言われた言葉。
本当だ。と納得して、アシュトンは微笑した。
顔が見えないけれど僅かに見える耳は真っ赤で。
今プリシスがどんな表情をしているのかが容易に想像出来る。
愛しくて、とても可愛くて・・・・・。
「うひゃあっ・・・・!!」
ぱくっと、その真っ赤な耳を口に含むと、プリシスの口から驚いた声が出る。
慌てて暴れようとしたプリシスを抱く腕に力を込めると、その暖かかった耳をぺろりと舐めてみた。
ぴくりっと、プリシスの身体が反応する。
それが楽しくて、あちこち・・・・口の届く範囲で口付けをしながら舌で辿っていく。


「あしゅとっ・・・・・?」
紅く火照り始めた身体で、プリシスの口から甘い声が漏れる。
その声がまたもっと聞きたくて・・・・・。
アシュトンはプリシスの両肩に手を当てると、するすると背中を口付けていく。
そのままプリシスをうつ伏せに寝かせて、腰にキスをして・・・・。
するりと・・・・。プリシスの、残り1枚だった下着をおろした。
現れたのは白く冷えたおしりで。


「ひゃっ・・・・!ちょっ、アシュトン!!擽ったいってば!」
「擽ったいところは、感じるところだって・・・・ボーマンさんが言ってたよ。」
「でもっ・・・・!!」
脇腹を撫でながら柔らかなお尻を揉み上げると、プリシスが擽ったそうに身を捩った。
冷たく冷えたお尻に感じる、アシュトンの暖かなてのひら。
その熱さでどんどんおしりも温もりを得ていく・・・・・。
暖かく、熱くなってくるのはお尻だけではなくて、身体も、頭の中も・・・・・。
プリシスはぎゅっと・・・・・漏れそうになる声を堪えて唇を噛み締めた。


(うそっ・・・・!?な、何っ・・・・?)


じわじわと・・・・自分の下腹部から溢れ出るソレは・・・・・プリシスにとっては初めての経験で。
それに気をとられていたら、くるりと身体をひっくり返される。
「うわっ!?」
突然アシュトンにすべてを見られ、プリシスは反射的に身体を隠そうとして・・・・
上に乗っかってきたアシュトンにそれを制された。


「プリシス大好き〜。」
「・・・・・もぅっ!」
えへへとアシュトンが笑ってプリシスの頬にキスを贈る。
その唇の擽ったさにプリシスは肩を竦めると、そっとアシュトンの背中に腕をまわした。


「プリシスは?」
「・・・・・・・・愛してるっ!」
「うわっ!?」
ぐいっと抱き寄せて、アシュトンの胸に口付ける。
ぺろりとその胸板を舐めて、プリシスは頬を寄せた。


知らなかったよ。アシュトンの胸がこんなに広くて、逞しかった事。
いつもアタシを軽々と抱き上げていたんだもん。
それなりにやっぱり力あったんだよね。
大好きな男の人。
暖かくて、素肌の感触が心地良い。
「ね?アシュトン・・・・こうやって、二人裸で抱き合うのって、恥かしいけれど・・・・
気持ちがいいね?」
「・・・・・うん。」
優しくプリシスの頬に口付けて、そのまま唇を下へとずらしていく。
首筋、鎖骨・・・・おへそ。
時たま擽ったそうにプリシスが肩を竦めて、それにアシュトンは愛しさを募らせて。



好きだなぁ・・・・・。



目の前の愛しい人が。
なんでこんなに好きなのかわからなくて。
どこがこんなに好きなのかわからなくて・・・・。
わかっているのは、ただ、好きだと、愛しいという想いだけで。
夢中でお互いの身体を触り合って、お互いの感触を楽しんだ。


「で?どうすれば終わるの?いつまでこうしてるの?」
「・・・・・・ん〜と。とにかくいれるらしいんだけど。」
「何を?」
プリシスの問に、アシュトンは頬を真っ赤に染めた。
そしてちょっと戸惑いがちにさっきから熱くなってる自分自身を指指す。
「どこに?」
「プリシスに。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」


アシュトンは黙り込んで複雑そうな顔をしているプリシスの膝に手をおき・・・・・。
「うわわわわわっ!?」
自分の膝を押し開いてきたアシュトンの頭をぽかぽか叩くと、プリシスは真っ赤になって両手で顔を隠した。
誰にも見せたことの無いところを、アシュトンが見ている。
とても恥かしくて、頭がどんどん真っ白になっていって・・・・。
アシュトンも初めて見た、男の自分とは違うその部分に、目が釘付けになっていた。
ボーマンに教わったように、ゆっくりと・・・・・その部分を探そうと
プリシスの愛液まみれのソコに指を近付けて、その液体を指で拭った。


「ひゃっ・・・・ん。」
(うわっ!?ぬるぬるしてるっ・・・・・?でもって柔らかくて・・・・暖かい・・・・。)
アシュトンにとって、オンナノコのソコは未知の領域だった。
初めて触って、初めて見て、初めて感じたソコ。
その柔らかさに、暖かさに、感触に・・・・ふっと、突起を指で摩ってみた。
ぴくりと、プリシスの身体が反応する。
「ぁっん・・・・!!」
プリシスの普段は絶対に聞けない甘い声。
これは・・・・もしかしたら感じてくれているのだろうか?だとしたらとても嬉しい。
アシュトンはプリシスのその突起を、指の腹で執拗に攻めてみた。
その度にプリシスの口から甘く切ない声が漏れて、アシュトンの中の何かを刺激する。


「プリシス・・・・キモチイイ?」
「ばかっ・・・・!聞くなっ!」
「ごめん・・・・。」
ひくつくソコに無意識のうちにそっと・・・・唇を寄せる。
震える舌でぺろりと舐め上げると、初めて味わったなんとも言いがたい独特の味がした。
「うっんっ・・・・・・!」
震える脚を抱えてそのまま何度か舌で舐め上げる。
その度にプリシスが身体を反応させるのが楽しくて、嬉しくて・・・・・。
アシュトンは何度も何度もソコを丁寧に舐めた。
「あっ・・・・!あしゅと・・・・?何し・・・・っ!?」
自分の敏感なソコに感じる少しざらついた感触に、プリシスが虚ろな瞳で自分の下腹部に目をやると・・・・・
そこには自分の股の間で揺れるアシュトンの頭があった。
それに急激に恥かしくなってプリシスが身を捩るが、脚をアシュトンに抱えられていて逃げられなかった。
羞恥のあまりプリシスの瞳に涙が浮ぶ。
「もっ・・・・!やだぁっ・・・・・!!」
「ご、ごめん。プリシスっ?やだ?」
プリシスの泣き声に慌ててアシュトンが顔を上げる。
まるで熱があるみたいに真っ赤に染まった顔で涙を浮かべたプリシスに
アシュトンは本当に困ってしまってうろたえた。
プリシスが嫌がるコトはしたくないし、喜ぶことならなんでもしたい。
そう思っていたのに、泣かせてしまったらしい。
「・・・・・・ヤ・・・・じゃ・・・・ない。」
「プリシス・・・・・。」
耳まで真っ赤に染めて、涙で瞳を濡らすプリシス。
その姿が叫び出したいくらいに、愛しくて、可愛らしくて。
アシュトンは満面の笑みを浮かべると、再びプリシスの秘部に指を忍ばせた。


「プリシス・・・・。初めては・・・・・その・・・・・とても痛いらしいんだ。
僕にも、その・・・・よくわからないけれど。
だから、無理そうだったら、言ってね?」


「・・・・・うん。」


「プリシスが嫌だったら・・・・・しないから。」


「だいじょーぶだって。」
最高に色っぽい、艶やかな顔でプリシスが笑う。
それにアシュトンも笑顔を返した。
(ココ・・・・で・・・・いいんだよね?)
ボーマンにならったとおり、焦らず、ゆっくりと指を挿し入れる。
その刺激にぴくりとプリシスの脚が跳ねた。
「んっ・・・・!」
眉を寄せてその感触に耐えるプリシス。
アシュトンはソコを指で広げ、ゆっくりと・・・・指を挿し入れていく。
プリシスの愛液でまみれるソコは、アシュトンの指を何の抵抗もなく受け入れていった・・・・・・。


カタカタと小刻みに肩を震わせて、プリシスは初めての刺激に耐えていた。
恥かしさと、擽ったさと、気持ち悪さ。よくわからない刺激が恐くて。
これからどうなるのかなんてわからない。どんくらい痛いのかもわからない。
「あしゅ・・・・とっん!」
急激に胸に込み上げてくる、恐怖。
きゅっと、アシュトンの肩を掴む手に力を込める。
「プリシス?こわい?」
耳許で聞こえる、アシュトンの優しい声。
心配そうに自分を覗きこんでくるアシュトンに、プリシスはなんとか笑顔を作ろうとした。
でもそれはアシュトンからしてみれば、かなり無理しているとわかる表情で。
「ぷりしす・・・・。」
「うっ・・・・あっ・・・・・!!」
カタカタと震える小さな身体を抱きしめる。するりと指を引き抜いて。
アシュトンはぽんぽんとプリシスの頭を叩いた。
突然のアシュトンの行動に、プリシスが不思議そうに顔を上げる。
でもどこか、ほっとしたような・・・・そんな表情。


「アシュトン?・・・・アタシなら、平気・・・・・だよ?」
途切れ途切れの声でプリシスが言う。
恐くて。すっごく恐くて、嫌だとも思ったけれど。
興味と好奇心もそれなりにあったし、何より・・・・・大切な人と、アシュトンと、したかった。
ボーマンとニーネみたいな関係になりたくて。
恐いことでも、アシュトンとだから出来ると思った。
なのに、アシュトンはもうプリシスを抱きしめるだけで。
 

「でも・・・・さ。やっぱり・・・・・。」
「でも!アシュトン・・・・・!」
言いかけたプリシスの口を、そっとアシュトンは自分のそれで塞いだ。
唇が離れた後、申し訳なさそうに笑う。

「あのね。プリシス・・・・・。」
「な・・・・に?」
戸惑った瞳で、プリシスがアシュトンの顔を見詰める。
「ごめんっ!!」
「へ?」
急に謝りだしたアシュトンにプリシスは呆気にとられた。
「僕さ、やっぱり・・・・よくわからないよ。また、ちゃんとボーマンさんに聞くから!!
今度にしよ?」
「・・・・・・ばかーっ!!」
ぼかっ!















すやすやと腕の中で眠る少女。
『バツとして腕枕!!』
腕に感じる心地良い重みと、目の前にある穏やかな寝顔。

『まぁ、最初だし。無理矢理っつーのはよくないぜ?プリシスもよく知らないだろうし。』

自分がしたことは正しかったかどうかわからないけれど。
ボーマンもああ言っていたコトだし。彼女の震えがとまったから良しとしよう。
まだまだ先はあるんだから、二人一緒に大人になればいいよね?



問題は―――――明日の朝、腕が上がるかどうかだよなぁ・・・・・。



アシュトンはプリシスの額にそっと口付けて、その小さな身体を抱き寄せ・・・苦笑した。







>>>あとがき

はい。いかがでしたか?
最後までいってないけど、いったみたいなもんだよね〜・・・・(汗)

でもこの二人って結局アシュトンがああだから
たぶん最後までいくのはすっごく時間がかかると思う〜
アシュトンって、手繋ぐにも、キスするにも
了解を得そうじゃないですか(笑)?
そうなるとやっぱりプリシスみたいな娘の方が合うんだろうな〜

お似合いか。結局(笑)!!

2002/03 まこりん



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