■■■ Night & Day
左手の手首をそっと掴まれて、持ち上げられる。
部屋の明りに煌く指輪に、あなたがそっとキスをした。
だから私もあなたの左手をそっと持ち上げて、同じようにさっきはめた指輪に口付ける。
精一杯の気持ちを込めて、ゆっくりと唇を押し当てた。
唇の先がなぜだか震えて、心臓の音が大きく響いて・・・・・でも自然と照れはなくて。
穏やかな気分。
「ニーネ・・・・・。」
唇が離れたと同時に手首を掴まれ、そのまま引き寄せられる。
「あっ・・・・。」
その力に逆らいもせずに、私はあなたの胸に崩れこんだ。
優しい唇が顔に降って来る。
額に、瞼に、鼻に、頬に・・・・・。
滑るように移動する唇が擽ったくて眉を寄せると、唇に啄ばむようなキス。
私がこのキスを好きだって、知ってて彼はしてくれるのかしら?
「んっ・・・・・。」
一回離れたと思ったら、深く吸われる。
私の耳許を覆っていたてのひらがするすると滑り降りていく。
指先だけで顎のラインを辿って、首筋をたどって・・・・・。
その刺激に身体がぶるりと震えて、粟立つ。
さっきからあなたの指先、唇、体温に・・・・。
ずっとこんな風に身体が震えてしまう。
「ふっ・・・・・。」
絡めた舌の柔らかさ、そして暖かさ。
他人の舌がこういうものだって、教えてくれたのもあなただった。
キスの時、頭が痺れてくることを教えてくれたのもあなただった。
あなたの指先が滑り降りて、私の胸の先端に辿り付く。
そこに感じる感触で、自分の先端がすでにかたく尖ってしまっているコトが自分にもわかった。
だからそれがなんだか恥かしくて・・・・・急に顔が熱くなる。
「んっ・・・・・ぼー・・・・。」
ボーマンの首に自分から腕を絡めた。
唇が離れて、目を開けるとあなたと目が合う。
その瞳には私が映っていて。
嬉しくて・・・・・・。
恥かしくて。
不思議な気分だった。
その瞳に吸い込まれそうになる。
そのまま後ろに押し倒されて、やわらかなベットに私は沈められた。
組み敷かれて、あなたの真剣な瞳にごくりと唾を飲み込む。
するりとあなたは自分の着ていた上着を脱いで、そのへんに投げ捨てた。
それがコレから二人ですることをやけにリアルに感じさせて、私の胸を跳ねさせる。
あなたの顔が近付いてくるのが、ヤケにスローモーションに思えた。
「はっ・・・・あっ・・・・。」
胸の先端を刺激されて、首筋に吸い付かれて。
こんなに擽ったいなんて思わなかった。
もしかしたら、これが感じるというコト?
「ニーネ・・・・。」
熱っぽい声で、あなたが私の名前を呼ぶ。
それだけで身体がどんどん熱く火照っていく。
あぁ・・・・・知らない。
こんな疼き。
こんな刺激。
何も身に付けていない身体を、あなたの髪が滑って・・・・それすらも刺激で・・・・・。
「ああっ・・・・・ん。」
胸の先端を口に含まれる。
暖かくてねっとりとしたものが絡みついて、たまに突付かれる。
もう一方の胸も優しく、けれど時たま強く揉まれて、先端を指の腹で刺激されて・・・・・
自然と腰が跳ねた。
「きゃあっ・・・・・!!」
私の身体を滑り降りていく唇が、辿りついたソコはまだ誰にも侵入を許したことの無いところで。
自然と身体が強張る。
「やっ・・・・だ!」
身を捩っても、腰と脚を抱き抱えられていて逃れられなかった。
羞恥に涙が滲んでくる。
「ああっ!!」
びくんっと、身体が大きく跳ねた。
自分でも信じられない声の大きさに、慌てて唇を手で覆う。
自分でもわかっていた。
すでにソコはぬるぬるに濡れてるってコト。
そしてソコに感じるざらざらした・・・・でもやわらかなその感触は
ボーマンが私のソコを舐めてるってコト。
ソコから走る電流にも似た刺激に、身体が素直に反応してしまう。
「ああっ・・・・んっ!やっ、あっ・・・・・!!」
ぴちゃぴちゃと水音が聞こえる。
それがまた恥かしくて。
口を開いたら喘ぎ声が漏れちゃうから、嫌々と頭を振るのに・・・・・
ボーマンはソコを舐めるのを止めてくれない。
止めてくれないどころか・・・・・。
「やあっ・・・・・んっ!!!」
吸い上げられた。
そして指で広げられて、舌を入れられる。
その刺激に背中が反れる。
がくがくと勝手に脚が震えて、与えられる快感に自分の身体がもう自分のものじゃない気がした。
指と、舌で、押し広げられて、掻き回されて。
呼吸すら出来ないほどに、自然と声が漏れた。
「ああっ・・・・んっ!ふっ・・・・あっ!!」
シーツを掴む手に力を込める。苦しいくらい自然と寄せてしまう眉が辛い。
「んっ・・・・・!!」
するりとソコを刺激していたあなたの気配が消えて、感じたのは熱くて固いモノ。
ぎゅっと瞑っていた目を開けると、辛そうに笑うあなたと目が合った。
「いくぞ・・・・・。」
無言でこくこくと頷いた。
「った・・・・!!」
高鳴る動悸を感じるよりも早くあなたが私の中に押し入ってくる。
それに一瞬目を見開いて、ぎゅっと目を瞑った。
痛みに、眉を歪める。
あなたの首に回した腕がガクガクと震えて、痛みに自然と腕に力が入った。
痛みに、「止めて!」と叫びたくなる。
「くっ・・・・・。」
辛そうなあなたの声に、そろそろと顔を上げると・・・・・あなたの辛そうな顔が見える。
「だ、大丈夫か?」
あなたの方こそ辛そうなのに・・・・・。
優しい言葉を掛けてくれるあなたが愛しい。
今痛いのは私だけじゃないよね。
喉まで出かかった「止めて」を、ごくりと飲み込んで。
出来る限り笑った。
「平気・・・・。」
そして自分から抱き寄せる。
そのせいで入りきれてなかったあなた自身が私の奥まで入り込んでくる。
その痛みにまた眉を寄せて。
でも、この痛みすらも愛しくて。
「んっ・・・・・!!」
私を気遣ってか、ゆっくりと抜き挿しを繰り返される。
そして・・・・・私から溢れる愛液を絡めた指で、あなたはソコにある小さな突起を摩った。
「ひゃああっ・・・・!!あっんっ・・・・!!!」
その時の刺激に身体が大きく反応する。
その私の反応にあなたは一瞬顔を歪めて笑った。
「ンぁっ・・・・・。」
「濡れてきた・・・・動くぞ。」
「うっ・・・・ん!」
「ア・・・・・っ。」
うそ!?痛みの中に、快感が見え隠れしはじめる。
突きたてられる度、身体を駆ける電流。
只でさえ朦朧としていた意識が、快感で麻痺してくる。
何も考えられなくて、ただ、ただ、あなたを感じた。
「あっん!!」
「ニーネ・・・・・。イイぜ。すごく。」
「やっ!ばかっ・・・・・!!」
厭らしそうに笑うあなたを睨むと、下から激しく突き上げられた。
それに自然と身体が踊ってしまう。
自分から腕に力を込めてあなたを引き寄せ、近付いた額にキスをしたら、キスを頬に返された。
何度か繰り返した後、熱い口付けを交わして。
「ぼぉ・・・・まん・・・・。」
「ニーネ・・・・。」
絶頂が近いのかボーマンの腰の動きが早くなる。
私もその刺激に絶頂に促されていく。
「アっ、ああっ・・・・・!」
「くっ・・・・・・!!」
「あっ、あああぁぁあっ・・・・・・!!!」
「っ・・・・!!」
弾ける。
真っ白になる意識の中、私の中で脈打ち弾けるあなたを感じた。
「子供は何人がイイ?」
「何人でも。」
「男の子と女の子どっちがイイ?」
「両方。」
「女の子だったら嫁に出す時、あなた泣きそうね。」
「・・・・・そんなコトねェよ。俺に勝てたらな。」
「知識で?それとも力で?」
「両方。」
「・・・・・・。」
「笑うなよ。」
「あなたらしくて。」
「・・・・・・。」
左手をそっと伸ばすと、相手の手にぶつかった。
どちらからともなく、そっとその手を握り締めると・・・・・コツンと当たる、お互いのリングの音。
それにお互い口だけで笑って、握り締める手に力を込めた。
「そういや、お前・・・・『あなた』って・・・・。」
「嫌?」
「それがいい。」
「じゃ、これから先、ずっとそうするわ。」
ずっと。ずっと。
ずっとあなたの傍に―――――――。
あとがき
ボーニーv
私の中のニーネさんと皆さんの中のニーネさんが
一緒だと良いのですが・・・・
ボーニーって、すごく素敵な理想の夫婦ですよね〜v
2002/05/28 まこりん
>ここから雑談。結婚指輪を左手の薬指にはめる理由?
左は心臓に近いから。で、両手を広げてくっつけます
その状態で中指を曲げて・・・・両指の背をくっつけます
無理の無い状態にするとなんとなく手が三角形っぽいです
(またはドーマ・キサ・ラ・ムーンの形で指を伸ばした状態に近い←知らないって)
そのまま両の親指を離す。ひとさし指を離す。薬指を離す・・・・?
なかなか辛いですね。小指は簡単に離れます
ですから・・・・離れないんですよネv薬指vだかららしいです
本当かどうかはわかりませんが、友人に教えてもらいまいした
でもたぶんちゃんと正式な理由が有るんでしょうね〜・・・・
結婚指輪っていつからするようになったのでしょうか・・・・・・
↑コレは某所の後書きに書いたものなのですが
コレに対して色々教えて下さった方
ありがとうございました♪
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