■■■ オベンキョしましょ?



「ボーマンさん♪」
「うおっ!?」

暖炉の前にある柔らかなソファー。
そこで暖をとりながら、ネーデにある薬草学の本を読んでいた時だった。

ご機嫌な声で自分の名前を呼ばれたと思ったら、どしっと肩に重みを感じる。
首のところで交差された腕。
視界の端に映る蒼色の髪の毛。
身体が覚えている香り。
それらのことから、自分の一番愛しい少女だとわかった。
・・・・・といっても、こんな風に急に抱き付いてきたりするのは彼女だけだが。

「どうしたんだ?レナ。」
「う〜ん・・・・・。勉強に疲れちゃって。」
「エクスペルに戻ったら、大学に行くんだろう?」
「だって、解剖って覚えてもキリが無いんだもの。」

耳許で聞こえてくる声が心地良い。
後ろから全体重をかけて寄りかかってくる少女の腕を優しく掴むと、
本がぱらぱらと音をたてて閉じてしまった。

「ね?ボーマンさん・・・・・・。」

甘い声で名前を囁かれる。
「なんだ?」と聞き返す前に、自分の耳朶を暖かなものが包みこんだ。

「おい?レナ?」
「ふふっ・・・・・。」

ぴちゃぴちゃという音が耳に響く。
響いた音はボーマンの脳を痺れさせた。
ねっとりと舐められ、
甘い少女の吐息がぴちゃっという音の微かな隙に耳に響いた。

ボーマンの首にまわされていた腕が、ゆっくりと解かれる。
レナの白い指がボーマンの唇をなぞった。
そしてそのまま下に下りていくと、白衣に指を絡める。
ボーマンの肩を撫でるように指を動かしながら、
レナは白衣をゆっくりとボーマンの肩から滑り降ろしていった。

身体が熱くなるのは、目の前にある暖炉のせいじゃない。
ばさりと、読んでいた本が膝の上から落ちた。

「おいおい・・・・・。誘ってるのか?」
「うん。誘ってるの。かまって・・・・・・。」

少女の言葉に、ボーマンは少女の腕を掴む手に力を込めた。

「きゃっ・・・・・。」

ぐいっと少女の腕を引っ張り、ソファーの後ろから身体を自分の方へと引き寄せた。
そのままソファーにレナの身体を埋めこむ。
柔らかな白い・・・・・暖炉の灯によって紅く染まるソファーが、
レナの身体を優しく受け止めた。

「かまってやるよ・・・・・。さっきまで解剖のどこやってたんだ?」
「んっ・・・・・。骨・・・・・かな?」

レナの瞳が妖しく誘う。
その瞳に誘われるまま、ボーマンはレナの唇に自分のそれを寄せた。
柔らかな唇を何度か舌でなぞった後、
無意識のうちにボーマンを求めるのか・・・・薄く開いた唇の隙間から舌を挿し入れる。
柔らかな舌を絡め取り、吸い付いた。

「んんっ・・・・・。」

ぐっと、ネクタイを引っ張る。
簡単にはずれたネクタイをソファーの横に落とすと、白衣も脱ぎ捨てた。

「ボーマンさん・・・・・。」

濡れた瞳でレナが自分の名前を呼ぶ。
明らかに欲情している瞳。

ボーマンは空いている手でレナのハーフマントを外し、
腰に巻きついている布を引っ張った。
紅い布が、ソファーの横に落とされる。
それを虚ろな瞳で見詰めながら、
レナは疼く自分の奥底に、身体を震わせた。

レナの尖った耳先を口に含む。
何回か軽く舐めた後、その耳の縁を舌でなぞっていく。
辿り着いた柔らかな耳朶を口に含むと甘噛みした。
唾液をたくさん含めた口内で、耳朶を弄ぶ。
空いている手でレナの胸を包み込むと、レナがボーマンの肩に歯を押し当てた。
その歯の痛みが、熱い熱に変わっていく・・・・・。

「やっ・・・・、ボーマンさん・・・・・。」
「何が?耳、弱いんだろ?」
「違うもん。」
「ちがくねぇだろ・・・・。」

再び口を塞ぐ。
もがくレナの手を押しつけて、ボーマンはレナのスカートをずり降ろした。
ぴくぴくと身体を震わせ、キスの刺激に酔っているレナの、
白い上着をたくし上げた。
キスの刺激にレナが背中を浮かせた隙に、背中のブラジャーのホックを外しにかかる。
簡単に片手で外すと、レナがその解放感に身体を震わせた。

「レナ?ここ、なんて言うの?」

胸の上の、硬いところに歯を当てる。
ぴくんと、レナの身体が反応した。

「何?なんのこと?」
「さっきまで解剖やってたんだろ?ここ。」

もう一度、対になっているもう一方に歯を当てる。

「さ・・・・・鎖骨・・・・・。」
「ここは?」

鎖骨から舌でゆっくりと下降していく。胸と胸の間。

「きょ・・・・胸骨・・・・・?」
「はい。ごほうび。」

胸を鷲掴みにされる。
すでに尖って自身を主張している突起を口に含むと、
ボーマンは柔らかな胸に歯を立てた。
中心だけではなく、周りのすべてを含むかのように愛撫した。
先端は舌で突つきながら、ぺろぺろと舐めたリ吸い付いたリ。
その刺激に、レナが身体を震わせる。

「あっ、あっ・・・・・ぅんっ・・・・・。はぁっ・・・・・。」
「レナ。」

ちゅっちゅっと吸い上げて、両の胸を解す。
ボーマンの手によって、レナの柔らかな胸は形を変えて震えていた。
ゆっくりと、片手を下にずらしていく。

下着の上から指を押し当てると、すでに濡れているのがその感触でわかった。
ねっとりとりた液体がある感触。
じわりと滲んで濡れている下着の上から、そこをぐりぐりと押すと、
レナの口から甘い喘ぎ声が零れ始めた。

「ふうっ・・・・・。」

脇腹を撫でながら、ボーマンは舌を下に舐め降ろしていく。
ボーマンの舌が辿った道が、
唾液によってきらきらと暖炉の灯を反射していた。

「ボーマンさんっ・・・・・。」

レナの手が、ボーマンの髪の毛に絡められる。
臍に舌を挿し入れた後、ボーマンはレナの下着に手をかけた。
そのままずるりと引き降ろし、それもまたソファーの横に落とした。

そのまま脚を抱え上げると、すでに愛液で濡れそぼったソコが現れる。
ソコはひくひくとボーマンを誘っていた。
触って欲しくて堪らない。
それが伝わってくるほどに咲いていた。

「レナ?どうしてほしい?」
「・・・・・・・。」
「見られるだけでいいの?」
「・・・・・・さ、触って・・・・・。」

レナは恥かしさで頬を真っ赤に染めていた。
掌で顔を覆っている。
そのレナにボーマンは、抱えあげたレナの脚を降ろした。
それに困ったように、躊躇うかのようにレナが指の隙間からボーマンを盗み見た。
ちろりと見ただけなのに、ボーマンと目があってレナは恥かしさのあまり顔を背けた。

「レナ。人にお願いするときは、ちゃんと人の目を見て言いましょう。」
「えっ・・・・。」

ただでさえ、こんなお願い恥かしいのに、更に目を見て言えだなんて・・・・・。
恥ずかしくて、レナは本当に困った。
でも身体は正直に、刺激を求めて疼いている。
太腿を擦り合わせたいという欲求があるというのに、
それはボーマンが入り込んでいて出来ない。
羞恥のあまり、レナの瞳には涙が溜まり初めていた。

「・・・・・レナ。じゃあ、やってよ。」
「えっ・・・・・?」

ボーマンがシャツを脱ぎ捨てる。
そのシャツが落ちていくのが、まるでスローモーションのようだった。
何を言われたのか、よくわからない。
戸惑ってボーマンの動きを見ていると、彼はどさっとソファに座り込んでしまった。

「何・・・・を?」
「口でシテって、言ってんの。」

目を捕らえて言われる。
直接的なお願い。
レナは困ったように起き上がった。

そろそろと、ふらつく足でソファーから降りる。
そのままボーマンの前にくると、床に座り込んだ。

「・・・・・よく、わからないわ。」
「い〜んだよ。別に。お前がやってくれれば。」
「・・・・・・わかった。」

膝立ちになると、開かれたボーマンの膝の間に入り込む。
太腿に手を置いて顔を上げたところで、
ボーマンの広い胸が目に入ってレナの胸が高鳴った。
いつも抱かれている時に、目の前を覆いつくしている胸板・・・・・・。

レナはこくりと唾を飲み込んだ。

そっと、ズボンのベルトに手をかける。
もどかしい手付きでそれをレナが外すのを、ボーマンはじっと見ていた。
ジッパーが降ろされる。
すでに熱く猛ったものを取り出すと、レナはきゅっと目を瞑った。
そしてそのまま一気に口に含む。

(うおっ!?)

あまりにもな大胆さに、ボーマンは驚いて仰け反った。
そんなボーマンに気がつかずに、
レナは一生懸命、すべてを口に含もうと頑張っている。

咥えきれなかった部分は手で包みこんで、一生懸命舌で舐め上げる。
その愛撫は確かに初めてらしく拙いもので、あまり巧いとも言え無い。
でも・・・・・・。

(こ・・・・・これは・・・・・。)

「きもちいい?」

一旦口から離して、レナが不安そうに顔を上げてくる。
その不安げな瞳がまたやけにかわいくって。

「あぁ・・・・・・。」

ボーマンはごくりと生唾を飲み込んだ。

確かに拙い。
拙いが・・・・・。

一生懸命舐めながら、瞳に涙を溜めている少女。
時たま彼自身と少女の口の隙間から、ぴちゃぴちゃと舐める音と、
苦しそうな彼女の吐息と声が漏れてくる。
唇の端から零れた、光る唾液。
上着だけ羽織っているとはいえ、
その裾からは柔らかそうな白いお尻が見え隠れしている。
それに白いソックス・・・・・。

(やべぇ・・・・・オヤジくせぇ・・・・。っつーか、コレは、視覚的にくる・・・・。)

だんだんコツを掴んできたのか、レナの愛撫も刺激を与えてくる。
ボーマンは自身に集中してくる熱に、堪えきれなそうにレナの頭を掴んだ。

「レナ、もっ・・・・・いいからっ・・・・。」

そう言って頭を突き放す。
そのまま少女を抱き上げると、くるりと身体を反転させた。

「ボーマンさん?」

唇の端から零れた唾液を拭いながら、レナが振りかえる。
そのまま細い腰に手を当てると、ボーマンはレナの身体を落とした。
何度か位置を確認すると、そのまま自身をレナに埋め込んでいく。

「あああっ・・・・・!!」

レナの背中が仰け反った。
自身を根元まで埋めこむと、
レナの上着・・・・・最後の一枚をするりと脱がせた。
その時のわずかな動きによる刺激に、
レナの口から甘い吐息が漏れる。




「はぁっ、はあっ・・・・・。」

熱く荒い息が、レナの耳許に聞こえてくる。
それだけでボーマンの状態がわかった。
ボーマンの膝の上で、自分の一番敏感なところはボーマンでいっぱいになっていて・・・・・。
レナは熱い吐息を漏らすと、ゆっくりと腰を動かした。

「レナ・・・・。」

腰を支えながら、下から振動を加える。
その度にレナが苦しそうに崩れこみそうになるのを、ボーマンはきつく支えた。

「ボーマンさぁんっ!」

レナの瞳から、生理的な涙が零れ落ちる。
思い出したかのようにボーマンは、倒れかけたレナの背中に歯を立てた。

「なぁっ・・・・・レナ。ここは?」
「・・・・・あっ、ああっ・・・・・、け、肩甲骨。」

がくがくと揺らされ、もう何も考えられなくなる。
刺激がほしくて、自分から腰を動かしてしまう。
レナは無意識のうちに答えていた。

レナの胸を揉み上げながら、
ボーマンはレナの白い項に歯を当てた。

「ここは?」

ぐっと突き上げる。
抜いて。
突き上げて。
その繰り返しはレナを絶頂へと確実に導いていた。
途切れ途切れに漏れる声。

「ああっ、あんっ・・・・・。はあっ・・・・・!あっ!」

止めようのない荒い喘ぎ声が部屋に響いていた。

「やあっ・・・・・!!もう、だめっ・・・・、だめ!」

レナの身体が大きく震える。
崩れかけたレナの身体を掴むと、ボーマンもその最奥に自身を解き放った。

「はあっ・・・・・、はあっ・・・・。」

汗ばんだ背中御しに、大好きな人の体温が伝わる。
レナはぼ〜っとする頭で、荒い息を繰り返していた。
自分の中には今だ熱いものがある。
腰にまわされた腕が心地良いが、
そのまだ堅さを失っていないボーマン自身が気になっていた・・・・・・。

「・・・・・・ボーマンさん。ぬ・・・・、抜いて?」
「・・・・・・レナ。最後の答えは?」

そういって項にキスを落とす。
そのボーマンにレナは困ったように笑った。

「項。」

そのレナの答えに、ボーマンはにやりと笑うとぐっとレナの腰を掴む。
ずるりと自身を抜くと、レナの身体がぶるりと震えた。

「ざ〜んね〜ん。骨だろ?頚椎だな?」
「えっ、えっ・・・・・・!?まって!」
「まったなし。」
「ああんっ!!」

そのままソファに縫い付けると、レナの片脚を自分の肩に置いた。
もう一方はこれでもかってくらいに押し開く。
茂みを自身で掻き分けると、そのまま貫いた。

「やあっ!!あっ・・・・・!」

先ほどの余韻も手伝って、レナの身体が大きく仰け反る。
先ほどボーマンの放った液と、レナ自身の愛液で溢れかえるソコは、簡単にボーマンを受け入れた。

ぐちゅぐちゅと音が響く。
貫きながら、結合部のすぐ近くにある尖りを刺激し、喘ぐレナを楽しむ。

「あっ、ああっ!!ひゃあっ・・・・・ん!も、やっ!変になるっ!だめぇっ・・・・・!」
「くうっ・・・・・。」

ぽたぽたとボーマンの汗がレナのお腹に落ちた。





「あああ・・・・・・。もう〜〜〜。」
ソファーにかかった白い布を取り外す。
レナはそれをくるくると丸め込むと、胸の前で抱きかかえた。

「もう〜〜〜〜。あんなに何回も何回も・・・・・。」
「んなコト言ったって・・・・・。誘ったのお前だし。レナもよかったろ?」

ぷく〜っと顔を膨らませたレナの頬をちょいっとつつく。
煙草を口に咥えて笑うボーマンのセリフに、レナは頬を紅く染めた。

「知りませんっ!」
「だってあんなに喘いで・・・・・・。」

どすっ!

ボーマンのみぞおちにレナの拳が沈む。

「ぐほっ・・・・。げほっ、げほっ・・・・!今、カンペキ入ったぞ!?」
「すけべ!」
「・・・・・・・・。」

ぷいっと背中を向けて歩き出したレナの背中に、
ふんっと膨れてボーマンは煙草の煙を吐いた。
レナが歩く動きにつられて揺れるお尻にふっと目をやると、にやりと笑った。

「きゃあっ・・・・・!?」

ぺろりとめくる。捲れたスカートの向こうには、白いお尻。

「へぇ〜・・・・・・?パンツも履けないくらい濡れた?」



ばきっ!!





あとがき

お、お疲れ様でした〜。
解剖に詳しい方、専門とされている方、
突っ込まないでください(切実)。
あまりマニアックな骨書かないようにしたんですが・・・・?
しすぎて・・・・鎖骨と肩甲骨。
ボーマンさんレナちゃんナメスギ(汗)。

なんだか私の書くボーレナ。
レナちゃんがオトナ・・・・・な気がします。
こんなんレナじゃない!って方、ごめんなさい。

ああああああ・・・・・!!間違えていたんですよ・・・・・。
胸骨ですね〜〜。骨だもん。
縦隔じゃ、部位になってしまいます。
某所に送ってしまったかなり後に気がつきました・・・・。
だめじゃん・・・・。もうなんて言うか・・・・・。
これは・・・・もう頭に染み込んでしまっていたんですね。
部位の方が(苦笑)

2002/01/14 まこりん



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