■■■ secret love - act 6 未来 -










『好きだよ』


耳元で囁かれた数だけ、身体が熱くなって。
唇を重ねた数だけ、愛しさが込み上げてきて。


肌を重ねた数だけ…目の前の人が愛しいというコトを実感した。


お互いの顔が、ぼんやりと見える…薄暗い部屋。
そのベットの中で、クロードは愛しい人を後ろから抱きしめていた。
気をきかせているのか、寝たフリをしてくれているギョロとウルルンに、瞳でお礼を言って。
目の前にある薄桃色に染まった肌にそっと口付ける。その感触に、擽ったそうにアシュトンが肩を竦めた。


「ねぇ…?なんかさ、すごい…コト、しちゃったよね?」
擽ったそうに逃げる肩に、顎を乗せる。
「…しちゃったね…痛かった?」
「うん…」
「ごめん…大丈夫?」
「うん…痛かったけど…」
腕の中で真っ赤になって俯くアシュトン。
そのアシュトンの頬に優しく唇を押し当てて、クロードは柔らかな耳朶を唇で挟んだ。
「けど…何?」
「……なん…でもない」
強がるアシュトンの耳朶をぺろりと舐めて。クロードは楽しそうに目を細める。
「またしたい?」
「…したくないよっ!」
真っ赤になって怒鳴るアシュトンに、クロードは可笑しそうに笑った。
振り返って、そのままクロードの腕を解くと、向かい合わせになる。
そのアシュトンに、くすくすとクロードは笑う。
「したくなったら言ってね?僕はいつでもOKだから」
「じゃ、今度は僕が――――――」
「…却下」
「ずるっ…!?」
とんでもないコトを言い出したアシュトンの、その唇を塞いで。
クロードが再びアシュトンの身体を柔らかな布団に沈める。
絡められる指に、アシュトンは慌てたように抗うが…幸せなその刺激に逆らえる筈もなく。


愛しい人の傍に―――――。
幸せなこれからの日々。
クロードとアシュトンの顔が、嬉しそうに綻んだ。











あとがき

完結です〜v
最後までお付き合い下さった方
ありがとうございました!!

後半が某所に送ったものとは違います
2002年の夏コミにこれを本にして出しました。

レナと絡ませるのも好きだったんですが
恐ろしいほどに長くなりそうで(汗)

いつかこの後のネーデ編も書いてみたいですね!

クロアシュも良いかも!
って、思っていただけたら幸いですv

2002/08/10(改定) まこりん






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