■■■ PA
「じゃあ、2時間後に街の入口で…。」
レナがそう言うと、皆軽く頷いたり返事をしたりしてそれぞれ目的の場所へと消えていく。
回復アイテムの補充に行く者や、知人に会いに行く者。
皆それぞれ……。
僕はくるりと辺りを見まわすと、ぎゅっと握り拳を作った。
「さて…と。」
僕が頼まれたのは、自分の武器の強化。
予算内で自分に合った良いものがあればそれを買っておかなければならなかった。
日に日に敵は強く、数も増えて行く。
それはエルリアに近付けば近付くほど、どんどんとそうなっていって。
もうすぐ…なのだと。
もうすぐ敵の本拠地に近付いているのだと、嫌でも思った。
幸い丁度良い武器があって、ソレを購入して…後は、フリーな時間。
集合時間までは自分で好きなコトをしてていいから…。
だから僕は。
今日も街をフラついた。
「…どこに…いるのかな?」
軽く走りながら、あたりをきょろきょろと見まわす。
前は自分では気がつかなかった。
フリー時間に街をふらつくのは、知らない土地が珍しいから…だと思っていた。
けれど。
街を見ながら歩いて。
ときたま視界の端に映る、アメジストの色にはっと足を止めて。
『違う』と、軽く溜息をつく。
なんで溜息ついてるんだろうとか、ある時思って…そして気づいて。
苦笑して。
「無意識…のうちに…かな。」
自分でも自分がおかしかった。
気がついたら、探していたらしい。
アメジストの色。
紫色の銀糸。
高い声。
奇抜な格好。
目立つ人。
最初の印象は凄い格好だなって…でも凄く綺麗な人だって思って。
そしてその格好とは正反対の、中身を知って。
いつしか心は惹かれて。
気がついたら目が離せ無くて。
気がついたらこんな僅かな間でさえ、君の姿を見たくて探して歩いてる。
「アラ、クロードじゃありませんの。もう用事は済みましたの?」
掛けられた声に振り返れば、求めていた…探していた人物の笑顔がソコにはあった。
だからふっと…僕も微笑う。
「ええ。」
今…探していた人を、見付けました――――――。
あとがき
sssですね〜
いや…ネ。SO3プレイしながら
自分でも笑えるくらいネルさん探してまわって…
そうしてたら…思い出したんです。
SO2も、うちのクロード君はセリーヌさん
探しまわってて…会えると嬉しかったなって(私が)
初心に戻ってみました。
フェイネルで書こうか悩んだのですけれど
最近クロセリ書いてなかったので書きたくてv
フェイネルでも同じテーマで違うもの書いたら笑ってやってください(笑)
2003/04/27 まこりん
|