■■■ Scandalous Blue







「待って!だっ・・・・だめっ・・・・!」
蒼い髪が眩しい日の光に反射して揺らめいた。
腕の中から逃げようとする少女の細い手首を掴んで、青年は少女の小さな身体を後ろの壁に押しつける。


「だめっ・・・・!」
拒む腕を無理矢理開き、そのまま壁に押しつけた。
潤んだ少女の瞳を捕らえると、そのまま少女の頤を掴む。
「だって、皆っ・・・・。セリーヌさんも、ボーマンさんもっ!
オペラさんだってっ・・・・!ここにいる、他の人たちだって・・・・・んっ・・・・!」


騒ぐ唇に吸いつくと、堅く閉じられた唇を舐めた。
解放された方手で、目前の青年の青いマントを握り締める。
息苦しいほどの口付けに、少女の瞳に涙が滲む。
唇の隙間から生暖かなものが入り込んできて、口内を蠢いた。
そのリアルな感触に、少女の身体が震え始める。
がくがくと腰に力が入らなくなってきた少女の股下に片足をさしいれると、青年は唇の端を持ち上げた。
その脚の上に少女の身体が崩れこむ。


「みんなっ・・・・・好きな人と離れているのにぃっ・・・・!」
だから自分だけ。自分だけ・・・・・。
こんな風に好きな人とキスをしたリ、肌を重ねたりするのは嫌だった。
やっと会えた。やっと、一緒にいられることになった、大好きな人。
だからこそ、こうしてキスをしたいし、抱かれたい。
けれど自分だけこんなコトをするのはとても罪悪感があって。


ディアスのキスは・・・・・ズルイ。嫌なのに、嫌なのに・・・・・。
どんどん頭が麻痺していく。どんどん、どんどん想いが溢れて・・・・・。


少女の唇から、光る雫が糸を引きながら零れた。
「だからっ、ね?ディアス・・・・。」
力無く崩れこんだ少女の身体をそのまま抱きしめると、ディアスは唾液で光る少女の唇を舐めとった。
少女の言うこともわかる。好きな人と離れる辛さは、痛いほどに自分にだってわかっていた。
離れれば離れるほどに、この少女が恋しくて、愛しくて。
心が、身体が、この少女を求めていた。
だから一度再会して、こうして腕の中に抱き寄せるコトができるようになってしまった今・・・・・止まらない思いがあった。
堪えても、堪えきれない、欲求。目の前の少女が愛しいからこその欲求。


ぺろぺろと唇を舐めると、少女は身体を震わせながら頬を真っ赤に染めていった。
それがとても愛しくて、とても煽られる。
身体が熱く疼くその刺激に、レナは熱い吐息をゆっくりと吐き出した。
まるで自分の中に芽生え始めた欲求を堪えるかの様に。


「レナ・・・・・・。」
優しく名前を囁き、小さな胸の膨らみに手を伸ばす。
ぴくりとレナの身体が反応を示し、抗っていた手の力もだんだんと抜けていく。
「ディアス・・・・・っ。」


レナの柔らかく桜色の唇の隙間から、紅く、そして唾液に光る舌がちろりと顔をみせた。
その舌をディアスが舐めると、遠慮がちだった舌が更に求めるように差し出された。
その仕草が、恥かしそうに紅く染まった頬が・・・・・すべてが愛しくて、ディアスの中の欲望を煽っていく。
堪えきれなくて、その舌ごと含むようにディアスは乱暴に口付けた。
「んんっ・・・・・!」
舌を舐めあいながら、胸に押し当てていた手で柔らかなそれを揉みしだく。
身体を震わせるレナをそっとその場に押し倒すと、ディアスはレナの服の端に指を滑り込ませた。
ふいに入り込んできた冷たい指に、レナが驚いて瞳を開く。
声を出そうにも、唇は大好きな人のそれで塞がれていた。


「んっ・・・・・。」
お互いの荒い息に混ざって、鼻を擽る香りは緑の草。
ディアスの肩の向こうに見えるのは雲ひとつ無い青い空。そこではっと、ここがどこだか思い出す。
前線基地にある武器倉庫の裏側。こんなところで、こんな不謹慎なことしちゃいけない。

「だっ、だめだったらっ!こんなところでっ・・・・!!」
なんとか唇を離してディアスの肩をぐっと押すが、
覆い被さってきているディアスがレナの力でなんとか出来るはずはなかった。


「誰もこない・・・・・。」
「でもっ・・・・!」
そして再び唇を塞がれる。
口内を弄ぶ舌の動きと、身体のラインを撫でる指の動き。
その刺激にレナの頭のなかがどんどん、どんどん・・・・・・ひとつの方向へと促されていく。
マーズで再会して、あの夜知った悦び。
大好きな人が自分の中にいるという幸福感。それらを思い出して・・・・・・。
「やっ・・・・!」
ぴくりとレナが肩を震わせた。
すでに堅く尖っている胸の突起を、ディアスが軽く弾いたのだ。
下着をずらされ、先端を執拗に攻められる。
唇はレナの敏感な耳を挟んで舐め上げていた。
さらさらと首にかかるディアスの髪の毛。それすらが既にレナの快感を煽っていた。


「だめぇ・・・・・っ。」
涙声で訴えるレナの言葉は無視して、そのままディアスがレナのスカートをたくしあげた。
両脚が感じる風に、レナが驚いて脚を閉じる。
それでもそれを無理矢理押し開いて、ディアスが両脚の間に入りこんだ。
「こんなところでっ・・・・・!」
その手を止めようとしていたところで、はっと声を抑える。
ふいに耳に届いた兵士の会話にびくりと身体が震えた。
その瞬間自分の下腹部が熱く疼き・・・・・。
(やだっ・・・・!私・・・・・。)
頬をリンゴのように染めて、レナは俯く。
(濡れて・・・・・る・・・・・・。)
レナが急に黙って俯いたコトにディアスは気が付き、ふっと、少女の顔を覗きこんだ。
瞳に涙を浮かべ、唇を噛み締め、眉を寄せて。
カタカタと軽く震えている少女。


「レナ・・・・・。」
「・・・・・・っ!」
服の中に入り込んできたディアスの手が、レナの両胸を揉みしだく。
先端が踊り、服に掠って・・・・・その刺激が益々レナの下着を濡らす刺激となった。
「ディアスっ・・・・!」
掠れた声でレナがディアスの名前を呼んだ。
そしてディアスの頬を両手で掴むと、自らその唇に唇を寄せる。
「んっ・・・・!」
身体が火照って、身体が疼いて・・・・・・タマラナイ。


「はっぁ・・・・・!!」
ディアスの指がレナの身体のラインを辿り、ちょっとディアスが力を入れたら破れてしまいそうな・・・・・、
薄く小さな下着に手をかける。
ゆっくりと脱がされていくその感覚がまた、じれったくて、擽ったくて。
レナの身体を疼かせた。
上着をたくし上げられ、熱く火照った身体に心地良い風が当たった・・・・と思ったら、
生暖かく滑らかな感触で胸の先端を覆われる。


「あっんっ・・・・!」
(声が漏れちゃう。)
自然と出そうになる声を必死でこらえて。
レナは口を掌で覆った。


草の香り、眩しい太陽、兵士達の会話。
いけない場所。いけない時。
それが・・・・・それが、たまらなく・・・・・・いつも以上にレナの身体を敏感にさせていく。
「ぅっ・・・・んっ・・・・・!!」
声をだしちゃいけないと思えば思うほど、声が堪えきれなくて。
声を堪えなくちゃいけないからこそ、身体は敏感に反応して。
声を出せないから・・・・・余計に・・・・感じる。


「ひゃあっ・・・・・んっ!」
胸の先端をディアスは生暖かな舌で愛撫しながら、レナの秘部に指を滑り込ませた。
くぷっと、音が耳に届いた気がするほどに濡れて潤っているその感触に、ディアスがレナの顔を覗きこんだ。
必死に声を堪えてかたかた震えている愛しい少女。
「レナ・・・・・。いつも以上に感じてるな。」
「やっ・・・・・!!」
レナの愛液で濡れた自分の指をレナの目の前まで持ってきて、ディアスは指を舐め上げる。
それからレナが目を逸らすと、ぐいっと顔を自分の方へと向かせて再び唇を塞いだ。
唇の端から溢れた液体を舐め取り、再びレナの秘部へと指を滑り込ませる。


「あっんっ・・・・・。」
レナの華奢な身体が跳ねる。
暖かく滑りのある液体で覆われたそこに指を挿し入れると、ディアスは指でそこを掻き混ぜた。
「っ・・・・・・!!」
身体を捩らせて快感から逃げようとしたレナの身体を抑え込むと、ディアスはそのままレナの脚を抱えあげた。
現れたのは、ひくつきディアスを待ち望んでいる場所。
太陽の明りに照らされ、輝く液体が滴り落ちて緑の草を濡らしていた。


「やっ!みなっ・・・・・!」
こんな明るいところで、こんな場所で、こんなに脚を大きく開いて見られるのはすごく嫌だった。
嫌で、嫌で・・・・・・なのに、熱く自分でもどんどん愛液が溢れていってしまっているのがわかる。
熱いそこに感じる冷たい風。
身体をぶるりと震わせて、レナは掌の下にある草を握り締めた。
ぴちゃぴちゃと厭らしい音が耳に届く。
その音がまた恥かしくて、舐められるその感触がとても気持ち良くて、
レナの愛液は益々溢れて滴り落ちていく。
それをディアスは零さないように舌で受け止めた。


「音っ・・・・!わざとでっ・・・・・しょっ!!?」
ぎゅっとディアスの髪を掴んで、レナが震える。
それに答えないまま、ディアスは顔をあげた。
そして熱く猛った自身を押し当てる。
その熱に、堅さに、レナが身体を強張らせた。


「レナ・・・・・。」
「・・・・・・っ!!」
コレからくる刺激を予想して、レナが口を掌で覆った。
ディアスがレナの狭い入り口に一気に進入してくる。
その痛みと快感に、レナは口に出せない声を抑えた。
弾ける。頭の中が。荒いディアスの息と、耳に届く水音。
それに混じって聞こえてくるのは兵士達の足音と会話。
どれもどこか遠くの音のようで、けれどとても近い音のような気がして。


「あっ・・・・・あんっ・・・・・!!」
堪えきれなくて、たまに声が漏れてしまう。
貫かれ、揺らされ、レナは必死に唇を噛み締めた。身体中を駆け巡る快感。
「きゃあっ・・・・!」
繋がったまま、身体を立てられる。
ディアスをまたぐように座って、向き会ったまま抱き合う形となった。
それは重力の関係上レナの身体の奥深くまでディアスが入り込む体位となった。


「んっ・・・・・・!!!?」
揺らされ、必死にディアスの首に腕を回して身体を預けた。
預けると言うよりも、快感に身体が支配されていて力がはいらないのだ。
だから余計にディアスの良い様に揺らされ、刺激を与えられた。


もう何も考えられなくて。
もう何も・・・・・・。
何も・・・・・。



「あれっ・・・・?レナと、ディアス〜?」



どきっ・・・・!
心臓が大きな音を立てて跳ねる。
急に現実に戻される。


ディアスの肩に頭を乗せて、レナはその視線の先に見えた少女に目が釘付けになった。
ポニーテールを揺らして、小さな機械を一緒に不思議そうに近付いてくる少女。
「ぷっ・・・・・プリシス?」
声が掠れてしまって、しまった・・・・・と思ったけれど、そのレナの反応にプリシスが益々不思議そうに首を傾げた。
それなのにディアスは軽く下から振動を与えてくる。


「レナ?顔が紅いよ?具合悪いの??」
「あっ、うっ、うんっ・・・・・。今、ちょっとディアスに寄りかかって、休んでたトコ。」
幸い、ディアスの大きなマントに隠されて、
プリシスの位置からはレナとディアスが何をしているのかが見えないらしい。
それにほっと安堵の息を漏らし、レナは快感に支配されていた頭をフル回転させた。


「あ、あのさ、熱冷ましの薬、頼んでイイ?後で行くからっ・・・・・!」
レナの瞳が大きく開かれる。
身体を走った電撃。
ディアスが繋がってる部分のちょっと上にある、レナの尖った敏感な個所を指で弾いたのだ。
「うん〜〜。わかった。ベッドも用意しておいてもらってくるね。」
走り去ったプリシスの姿を見届けることなく、レナはディアスの胸に崩れこんだ。


「ディアっ・・・・!なんてコトっ・・・・あっ!」
もう一度倒され、そのせいでレナの敏感な個所にディアスが当たる。
貫きながら、レナの尖りを指で挟んで、弾いて。
ディアスの唇の端に笑みが浮ぶ。
弾かれる度に身体を電撃が走って・・・・・レナは声を抑えるのに必死だった。
「だめっ・・・・・!やっ・・・・やめてぇっ・・・・・ディアスっ・・・・!!」
尖りをぎゅっと捻って、ディアスが大きく貫く。
その瞬間・・・・・。
「やあぁっ・・・・・・!!」
びくびくとレナの身体が大きく痙攣した。
ずるりと引き抜くと同時に、ディアス自身もびくびくっと揺れる。
そして放たれた液体が、レナの白い脚とスカートを汚した。










ぐったりと力尽きている少女の身体を抱きおこし、胸に抱き寄せる。
汗で額に貼りついた前髪をかき上げると、ディアスは少女の額に唇を寄せた。
苦しそうに喘いでいる少女が、うっすらと濡れた睫毛を上げた。


「ディアス・・・・・。」
汗ばんで、身体に貼りついた服はとても気持ちが悪かった。
汗ばんだ身体は風がとても冷たく感じて、レナは身体を小さく震わせた。
それでも耳を押し当てた暖かな胸から聞こえてくるのは、心地よいリズム。
それがとても気持ちが良くて・・・・・レナはゆっくりと瞼を伏せた。


「レナ・・・・。」
自分の腕の中にすっぽりと埋まって、寝息をたてはじめた少女の身体を優しく包み込むと、ディアスは苦笑した。



自分はかなり麻痺していると思う。
少女無しではたぶん・・・・・もう・・・・・・・・。







あとがき

某所でリクいただいた、ディアレナです。
私の好きなaccessの歌で、同じタイトルのものがありまして
その歌詞を元ネタで・・・・ということでした・・・・が!!
元ネタになったのはタイトルくらいという・・・・(苦笑)
あはは〜ん。

2002/03 まこりん








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