■■■ pure
「あのさぁ・・・・プリシス。」
「何よ?」
「なんかね、こう・・・・いざヤルゾ!!ってもんでもないんじゃないの?」
「じゃあ、いつやるのよ?」
プリシスの部屋の布団の上。そこで向かい会って座ること数時間。
いい加減正座しているせいで足の痺れが限界にきていた。
ギョロとウルルンの目に、白い布をかぶせて目隠しをさせると、プリシスはニーネに貰った本を取り出した。
「コレは愛し合う二人には大事なコトなんだよ?」
「あ、あ、あ、愛し合うってっ・・・・・!!」
真っ赤になったアシュトンはそのままほっといて、プリシスはぺらぺらと本を捲った。
「でもねー。なんかよくわからないんだよねぇ〜。アシュトンはボーマンさんに教わったんでしょ?」
「えっ、あっ・・・・まぁ〜・・・・・。」
(言えない!!言えないよっ!プリシスにはっ!
借りた本にはなぜか下着もつけていない看護婦さんと、お医者さんの変な、変な、変なっ・・・・・!!)
「アシュトンっ!」
「はっ、はいっ・・・・・!!」
「やるよっ!取り敢えず服脱いで!」
「ええっ・・・・!?本気っ〜?!」
逃げようとするアシュトンの襟もとを鷲掴みにすると、プリシスは思いきって一気に引っ張った。
「ま、待って!ぷ、プリシスっ・・・・・!!」
「なによぅ〜!?逃げる気っ!?」
「わかった!わかったからっ・・・・・!」
バランスを崩して倒れこんだアシュトンに跨る、プリシスの手が止まる。
それに安心した様にほっと息を付いて、アシュトンはなんとか乱れた襟もとを手繰り寄せた。
「じ、自分で脱ぐからっ!待って!!」
「・・・・・・わかった。」
自分の上から退いたプリシスにほっと安心して、むくりと起き上がる。
緊張しているのか、見られているせいなのか・・・・・・震える指先を、そっと襟もとにかけた。
もどかしい指の震えに眉をしかめる。
コレからしようと思っているコトのせいなのか、火照る身体が熱くて汗ばむ。
そのせいでアシュトンの身体に服がまとわりつき、なかなか思うように脱げなかった。
「んっ・・・・・と、えっと・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「アレ?アレ・・・・・??」
「・・・・・・・・・・・。」
「アレレ・・・・・?」
「だ―――――っ!!なんで自分の服も脱げないのよぉっっ!!」
なぜか自分の服に絡まりかけているアシュトンに、プリシスの中で何かが弾けた!!
勢いよくアシュトンの服をつかむと、おもいっきり引っ張る。
「うわわわわっ・・・・・っ!!」
すぽんっと、アシュトンの上半身から服が取り除かれた。
そのまま下半身もずるずると引っ張られる。
「や、ちょっ・・・・・!プリシスっ・・・・!?み、見える〜〜〜〜!!」
「いいから脱ぐ!!おやじが帰ってきちゃうでしょお〜〜〜っ!!見ないでどうすんのよ〜〜!」
「うわわわっ!!ずるい〜〜〜〜っ!」
すっかり丸裸にされてしまい、アシュトンは慌てて布団を手繰り寄せた。
素肌で布団にくるまったのは初めてだ。
どこか肌に感じる刺激が気持ち良いと思ってしまって
アシュトンはそう思ってしまったコトになぜか恥かしくなって顔を染めた。
「じゃ、今度は私の服を脱がせてよ。」
「ええええええ〜〜〜〜っ!?」
さらりととんでもないコトを頼んでくるプリシスに
アシュトンの口から聞いたコトも無いような驚きの声が発せられる。
それでも有無を言わさせない顔つきで、プリシスはアシュトンを見詰めた。
(い、いいのかなぁ・・・・・・?)
こくりと唾を飲み込む。アシュトンは耳まで真っ赤に染まると、小さく頷いた。
そろそろとプリシスの服のボタンに手をかける。
喉もとのボタンを外したら、白い鎖骨が現れた。
それにほんの少し、どきりとして。指先を次のボタン、小さな山の中心にもってくる。
どきどきと加速していく鼓動。ぷちり。と小さな音がして、現れたのは淡い黄色の下着に小さなふくらみ。
決して普段は見られないところ。
オトコの自分にはなくて、触ったコトも、見たこともなかったオンナノコのふくらみ。
おもわず・・・・・無意識のうちにその膨らみにそっと触れた。
「んっ・・・・・。」
耳に届いた声に、どきりとして・・・・・おそるおそる顔を上げる。
次の瞬間再び胸が跳ねた。顔を見たこともないくらいに真っ赤に染めて、俯く愛しい少女。
恥かしさのせいだろう。瞳は潤んで、眉を寄せている。
やはり初めてのコトに緊張しているのか、色付く頬はかなり煽情的なものだった。
アシュトンの中に、奇妙な気持ちが溢れてくる・・・・・・。
「あしゅとん・・・・?」
ボタンを外す手が止まったのを不思議に思ったのか、プリシスがアシュトンの名前を呼んだ。
アシュトンはそれにどきりとして、再び次のボタンに手をかける。
すっかり前のボタンを外して、現れたプリシスの上半身。
こくりと、アシュトンは唾を飲み込んだ。
「触って・・・・・いいかな?」
「さっき・・・触ったじゃん。」
どこかやさしい、甘い声。
この雰囲気に酔っているのか・・・・・プリシスの瞳はうっとりとしていた。
どきどきする。アシュトンはそっと、両胸の膨らみを両手で包み込んだ。
(柔らかい・・・・。柔らかくて・・・・・暖かい・・・・・。)
どこか懐かしい、そんな感触。ふつふつと込み上げてくる感情。愛しさ。切なさ・・・・・そして欲しいと思う気持ち。
そしてプリシスの中にも奇妙な、初めて感じる感情が涌き出てきていた。
愛しくて、切なくて・・・・・そしてアシュトンと同じ、欲しいと、目の前の人が欲しいと言う気持ち。
気持ちが溢れてきて、止められなくなってきて・・・・もどかしくなってきて・・・・。
「プリシス・・・・・・。」
「アシュトン・・・・・。ね・・・・・。キス・・・・して?」
ぐっと、プリシスの唇を奪う。息苦しい程の口付け。
「んっ・・・・!」
がむしゃらに唇を重ねて、舌を絡めとって。
プリシスはアシュトンの背中にまわした手で、アシュトンの背中を撫でまわした。
滑らかな肌。暖かなそれがとても気持ちが良い。
そしてアシュトンもまた、プリシスの肩を撫でていた。
撫でまわしながら、その服を滑らせていく。
腕に絡まる服がもどかしくて、プリシスはいったんアシュトンにまわした腕をといた。
指先まで流れ落ちた服を脱捨てて、再び抱き付く。
溢れる思いをキスで塞いで、相手に伝えて。
がむしゃらに抱き合う。
プリシスの硬く尖った胸の先端が、下着越しに自分の胸に当たる感触がまた心地良くて
擽ったくて、今のこの状況をリアルに感じて。
アシュトンの身体が熱く火照っていく。
プリシスもまた、自分の胸の先端が当たるその刺激が、恥かしくて、擽ったくて・・・・・
身体が熱く火照っていく。
「プリシスっ!」
「アシュトン・・・・・・。」
二人の中に芽生えた感情は同じだった。
目の前の愛しい人と。
一緒になりたい・・・・・・・!
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