■■■ love sick - crawd side -
僕の下で、
切なげに睫毛を伏せて。
苦しげに甘い吐息を漏らして。
まるで少女のように。
まるで子悪魔のように。
そうやって、
僕を引きつけて。
僕を誘惑して。
なんてあなたはズルイヒト。
何度この腕に抱いても。
何度愛を確かめあっても。
まるで僕のモノに出来た気がしない。
それでもこうして、
二人の匂いが一緒になる夜は。
二人の体温が一緒になる夜は。
愛し合っているのだと、感じることが出来るのです。
全身で、あなたを感じることが出来るのです。
それなのに。
どうしてそんな泣きそうな瞳で僕を見るの?
不安だから、聞きたくて。
恐いから、聞けなくて。
「セリーヌ・・・・?」
って、あなたの名前を呟くだけ。
愛の言葉を囁きたい。
愛の言葉を囁いて欲しい。
そう願っても。
そう求めても。
こんな時に、そんな言葉。
安っぽくて、陳腐で、ウソくさくて。
言えやしない。
でも。
それでも。
こんな時だからこそ、
聞いてみたって、いいでしょう?
求めてみたって、いいでしょう?
「好きって・・・・言って?」
求めるのは、ズルイですか?
聞かれるのは、そんなに辛いですか?
どうして、
そうやって・・・・・・。
「なんで泣くの?」
涙を流すの?
どうして、そうやって・・・・・・。
「んっ・・・・。」
唇を重ねてくるの?
キスではぐらかすの?
「抱いて・・・・・。」
甘い言葉で。
甘い瞳で。
誘惑して。
僕に言葉の続きを言わさせてくれない。
何がそんなに不安なんですか?
そんなに僕は、頼りないですか?
あなたの不安を、
受け止めることも。
和らげることも。
拭い去ることも出来ないほどに。
僕は・・・・・。
僕が。
年下だからですか?
「あっ・・・・。」
僕の指に反応してくれる、嬉しさ。
僕の唇に反応してくれる、愛しさ。
こんなに。
あなたを求めているのに。
「ふぅ・・・・んっ・・・・・・。」
「セリーヌ・・・・・・。」
こんな時にしか、
あなたを呼び捨てに出来ない僕を許して。
こんな風に、
あなたの指の強さに応えることしか・・・・・。
出来ない僕を許して。
ずっと。
ずっと。
こうして、あなたの傍にいることを。
こうして、あなたを抱くことを。
許して。
もっと。
もっと。
求めて。
僕を。
あとがき
ごめんなさい!!
もう、何がなんだか・・・・・(汗)
何があったんだ?私!!!
読んでくださった方、ありがとうございますっ!
2001/12/23 まこりん
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